できれば塾や予備校なしで志望校に合格してほしいけど、難しい?
はじめまして、宇井えまです。
そんなことありません。たとえば総合型選抜なら塾なしでも第一志望の大学に最速で合格できますよ。
ですが、総合型選抜を受験したいと思っても、学校の先生からは、「総合型選抜はどうせ受からないから共通テストや一般入試にむけて勉強するべき」と言うのが普通。あきらめてしまう方が多いのが現状です。
でも、総合型選抜ってボランティアや生徒会などの実績がないと厳しいのでは?
実は、総合型選抜はボランティアなど特別なことをしなくても受かります。
現に娘が、2023年度の入学者選抜試験で実際に合格できました。
・塾なし
・ボランティアなし
・部活の実績なし
資格は英検のみでした。
娘が合格したのは私立大学で。難易度はZ会が主要私立大学に挙げている大学です。
高校2年生のときに参加したオープンキャンパスが、その大学を志望するきっかけでした。
大学受験で第1志望に合格する人の割合は、およそ10%にも満たないといいます。
つまり、希望の進路に進めないお子さんが9割近くいるってことですよね。
第一志望に受かるって、そんなに難しいんだ……
総合型選抜にチャレンジしたことで、娘は最速で第1志望に合格することができました。
高校は第2志望だった高校に進学した娘が、より難しい大学受験で、第1志望に合格できたことがうれしかったです。
それだけではありません。
滑り止めの受験費用など、必要経費として覚悟していた出費がゼロ!
になったことも助かりました。
浮いたお金で、入学準備などがまかなえました。予想外の出費もあり、思った以上に大学受験にはお金がかかると思いました。だからこそ、総合型選抜を受けるか悩んでいる方がいれば、ぜひ視野に入れてほしいんです。
>>高校二年生までに読書感想文コンクールにチャレンジして実績を作るのもおすすめです。
塾なし、ボランティアなし、部活の成績もなし、そんな娘がどうして総合型選抜で受かる人になれたのか?
ポイントは、うまく通信教育を活用したことにありました。
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まとめてみます。
※通塾は高校一年次のみです
総合型選抜とは?塾なしでも受かる人になれる!
総合型で合格したと説明すると、年配の人ほど「AO?」と聞かれました。
いわゆる「一芸入試」とうけとめられますが、大学によって方式はずいぶん異なり、受験生に求められるのは「どれだけその大学に入りたいか、入るためにどのうような努力をしているか」です。
総合型選抜とは?
総合型選抜とは、昔のAO(アドミッション・オフィス)入試に近い選抜方式です。
公募制の学校推薦選抜と似ていて、だれでも出願が可能です(資格など出願基準が設けられている場合もあります)
対して指定校制の推薦選抜は、高校の推薦枠に入る必要がありますので、だれでも出願できるわけではありません。ほぼ100%その大学に合格できます。
総合型選抜は、落とされることも普通にあります。
わたしの場合は一般選抜と同じくらいの倍率でした。
そういう意味では一般選抜に近いのですが、一般入試を2回受けられるチャンスと考えれば見逃せないですよね。
塾なしで総合型選抜に受かるには
できれば塾や予備校なしで大学に合格してほしいと思いますよね。
その点、公立の進学校に通っていれば「塾や予備校はいりません」と言われることがほとんどです。
国公立大学への進学を目指しているのならば、滑り止めに設定している私立大学のどこかしらへは合格ができると思います。
ですが、大学卒業後の就職試験で学力フィルターにかからないレベルの私立大学に合格するのは、共通テスト利用や一般選抜ではとても大変なことです。
娘が合格した私立大学も、地元上位国公立大学を受験する子が併願先に選ぶことが多いので、共通テスト利用は難易度が高いとオープンキャンパスで教えてもらいました。
塾なしで、目指している大学が準難関以上の私立大学を目指したいなら、総合型選抜や公募推薦を検討するのが受かるための戦略として必要です。
一般選抜も受けるつもりで、志望校の赤本には一刻も早く取り掛かりましょう。
総合型選抜とは?選考方法の特徴と対策法【受かる人】
総合型選抜入試の方法で一般的なものは、おもに下記の4つ。
- 書類審査
- 筆記試験
- 小論文
- 面接・プレゼンテーション
塾なしの場合の対策法をご紹介していきます。
書類審査
書類審査には、高校に準備してもらう調査書以外はすべて自分で準備する必要があります。
志望理由書と自己推薦書ですね。
枚数や文字数に指定があります。
志望理由書は一番大切です。
志望理由書には、その大学のその学部を希望するのかを書きます。
準備は最低限出願の1か月前と言われますが、娘は6月頃からとりかかりました。
志望理由書が完璧なほど、その先の面接や小論文試験に対応することができます。
志望理由書を書くことで、大学での学びや自分の将来について明確になります。
総合型選抜に合格できなかったとしても、一般入試や共通テスト受験の時に、学校や学部選びに迷いがなくなるのでメリットは大きいです。
受かればどこでもいいではなく、主体的に進路を考えることができるようになります!
書いた志望理由書は必ず誰かに見てもらいましょう。
塾なしの我が家の場合は私が見ましたよ。
えー!そんなの無理……
学校の先生に指導してもらうことができればいいのですが、そう何度も見てもらえるわけではありません。
何度も書き直して内容の濃い志望理由書を作ることが重要です。
アドバイス程度で大丈夫なので、見てあげましょう!
コツは、誰にでも書けるものを書かないことです。
その大学限定でしか使えないものが書くのが理想的です。
自分にしか書けないものが出来上がるまで何度も書き直しましょう!
予備校の単発の志望理由書講座には参加させました。本を一冊購入するくらいの費用なので、塾なしでも、単発講座は利用しない手はありません!
自己推薦書は、志望理由書と内容が似てしまうことが多いので、志望理由書を先に書きましょう。
志望理由書を書いてから自己推薦書を書けば、アドミッションポリシーに合った人物像と自分を近づけることができますよ。
志望理由書と自己推薦書は事前に準備できるものです。
総合型選抜は、一般選抜ではアピールできない「やる気」「本気度」を大学へ伝えることが評価されます。
大学で自分のしたい研究内容を中心として書きましょう。
それが書ければ、ボランティアや生徒会などの経験はなくても大丈夫です。
筆記試験
基礎学力をみるために筆記試験を課している大学もあります。
小論文試験に、国語の筆記問題がある形式もあります。
出願の条件に、英検など必要な資格試験の検定をクリアしているなどの条件があれば、筆記試験は行われないこともあります。
わたしは英検の資格と4技能のスコアが基準値に達していることが必要でした。
小論文
小論文試験は、与えられた時間内に書き上げる力と、学校の成績でははかれない知見の広さが問われます。
新聞やニュースなどに出てくる用語を知っていると有利です。
入試の小論文は、現代社会における問題点を指摘し、解決策を提示するものなど、傾向があります。
各大学の傾向を知っておきましょう。
大学によって課題文型など、それぞれの出題形式にも違いがありますので、受験する大学の過去問は解いておく必要があります。
課題文型は、過去問が著作権で問題文の全文が掲載されていないことも多いので、受験する大学以外の過去問にも挑戦して、なるべく多くの問題にふれておきましょう。
小論文をしっかり書けるようになったことで、現代文の実力が上がるという大きなメリットもありました。
河合塾に対策講座が設けられている大学でしたので、対策の模試を受験しました。
英語と国語で認定レベルが旧帝大コースを進められたので、自信がつきました。
Z会
通信講座でも、大学受験コースはそれなりにお金がかかります。
短期間の利用で活用すれば費用も最小限ですみますし、得られることもたくさん。
塾なしでも通信教育などをピンポイントでの利用する価値は大!
添削はかなり細かくしっかり見てくれ、赤ペンがぎっしり。
毎月受講するテーマが違うので、どんな内容の問題にも対応できる力がつきます。
添削を見て終わらせるのではなく、添削された内容を理解して書き直すのがポイントです。
>>Z会小論文レビューについてはこちら
小論文試験が難しいと聞いていたので覚悟していました。実際の問題もとても難しかったですが、落ち着いて自分の知識を引き出して書くことができました。Z会
面接・プレゼンテーション
面接はフレンドリー、圧迫、冷たい、など同じ大学でも学部や学科によって差があります。
多くは志望理由書の深堀りされることが多いのですが、最近のニュースについて細かいことを聞かれたり、予想外の質問もあります。
返答に困ったとしても、言葉をつないで最後まで答え、わからないことは正直にわからないと伝えましょう。
人間性やオーラを見られていることを意識して、堂々としていれば大丈夫です。
どうしてもその大学と学部・学科でなければならない理由があることが前提ですので、発言力やプレゼンテーション能力も問われます。
グループ面接の場合は協調性や、他の人の意見をしっかり聞けているか、消極的すぎないかなども見られます。
自己推薦書や志望理由書との矛盾点があれば、自分でしっかり考えて書いたのか疑問がもたれてしまいます。
自分で考えて書ききった志望理由書・自己推薦書であるかそうでないかは、小論文や面接で見抜かれてしまいます。
総合型選抜とは?塾なしで受かる人と受からない人の特徴
総合型選抜は、高校の先生からのサポートはほぼ期待できないので、情報収集から受験まですべて自分で計画し、対策する必要があります。
なによりも重要なのは「本気度」です。
受かる人・大学のアドミッション・ポリシーに合った人
大学が掲げるアドミッション・ポリシーに合っていれば合格します!
アドミッションポリシーとは、大学がどんな生徒に入学してほしいか明記しているものです。
総合型選抜を受ける指標になります。
大学全体としてのポリシーとは別に、学部・学科ごとに設定されているポリシーもあります。
読み込むことでどんな準備が必要かが明確になりますので、絶対に読み込んでおきましょう。
答えから逆算すれば、どうすれば受かるかの答えがわかります。
受からない人は、大学のアドミッション・ポリシーに合わない人
受からない人は、当たり前ですが、アドミッション・ポリシーに合わない人です。
総合型選抜に挑戦する人の中には、「受験を早く終わらせたいから」という理由で受験する人もたくさんいます。
一般試験では受からないから、「ワンチャン」を狙って挑戦するのは、時間の無駄になってしまいます。
総合型選抜は、成績だけでははかれない力を持つ、本気の受験者が集まります。
受からない人の特徴は、生半可な気持ちで受けていることです。
準備不足から不合格になり、そこでショックを引きずると、のちのちの受験にも影響が出てしまいます。
当日、受験に来ている子の制服を見ると、レベルが高い人が多いことに気が付いて緊張しました。ワンチャンなんてありえません。
受かる人になるには、本当に入りたい大学を見つけることが大事です!
総合型選抜の合格サイン【受かる人】・不合格【落ちる人】サインは?
合格発表までは、どんなに手ごたえがあったとしても、不安になってしまうものです。
気にしないと思ってもどうしてもいろいろ考えて不安になるので、後悔しないためにも一般入試にむけてがむしゃらに勉強しました!
特に面接官の反応は気になりますよね。
総合型選抜なら、各試験の配点が明記されていることもありますので、面接の点数がどの程度の配分か知っておくとあまり考えないですみますよ。
合格サインはある?
- 面接での試験管が自分の話にうなずいてくれる
- 良い発言をしたと思われる際に面接官が書類に書き込む
- 発言に対して「ぜひ、頑張ってください」など期待させる返答があった
合格サインとまではいきませんが、これらの反応があれば好印象を与えられているサインと判断して良いと思います。
不合格サイン
- 自分でも良くないと思う発言に対して、無表情な反応をされた
- 教授の書いた本について読んだことをアピールしたが興味なさそうだった
- 首をかしげられることが何回かあった
全体的に、薄い内容だったときにこのような反応があります。
小論文や志望理由書がよければ、面接がぱっとしなくても可能性がありますが、小論文と志望理由書が今一つだと、面接でリカバリーすることは難しいです。
わたしは一か所うまく答えられないときがありましたが、話し終えるまでになんとかまとめることができました。そのとき、教授が頷いてくれたのを見てほっとしました。
面接の失敗は、面接の中でリカバリーすれば逆に評価されます。
総合型選抜とは?受かりやすい大学はある?【受かる人】
総合型選抜で受験ができる学校を探したいという人もいますよね。
基本は入りたいと思う大学があることが前提なのですが、人それぞれ、いろいろ事情もあります。
併願が可能な総合型選抜を実施している大学もあります。
「入りやすい大学」を探しておくのもひとつの戦略です。
比較的難易度が高い大学の中でも、学科によって倍率の高くない学科もあります。
また、公募推薦がある大学には、受ければほぼ合格するという学校もありますが、気を付けておきたいのは、その学校が「消える可能性がある大学か」ということです。
いくら早く入試を終わらせたいといっても、将来なくなる可能性がある大学は選びたくないですよね。
知名度や偏差値にこだわらないで大学を探すことも重要です。
資格試験に力を入れている大学や、決まった就職先に強い、公務員に強い、などのランキングを見て、自分の将来やりたいことの強みになる大学を探して志望校に入れておけば、納得できる受験結果につながります。
総合型選抜のメリット・デメリットを知って受かる人に!
最大のメリットは「費用」
一般的な受験費用は、滑り止めを受けることを考慮しても5校程度考えて準備しておきたいです。
滑り止めの入学金が本命の発表前に必要な場合もあることを考えると、受験費用だけで最低でも40万円近くが消えることもあります。
総合型選抜で決まれば、受験費用は1校のみの受験料。その差は無視できないですよね。
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それに、合格したのが11月でしたので入学までに5か月の時間もできました。
これが一番うれしかったです!
楽しいことをしたり話したりする時間はかけがえのないものです
入学準備をゆっくり考える時間や、年末年始を心穏やかに迎えられることは大きなメリットです。
急いで準備する必要がないので、ここでも費用が抑えられます。
「滑り止め受験」はデメリットが大きい
公立の進学校に通っている場合は、たとえ自分が合格していても、周囲の受験が終わるまではみんなと同じように粛々と勉強しなければいけません。
共通テストも強制受験なので、その勉強も続けるのが当たり前とされています。
ただ、気持ちに余裕ができたせいか、模試の成績は下がることなく、最後の記述模試では第1志望の判定はC判定に近いB判定、第2~第5志望はすべてA判定でした。
大学からはすぐに複数のレポート課題が出されましたし、入学前には次の英検に挑戦しますので、意外と忙しさには変わりありません。
合格したことは自然と広まるので、他のみんなの気持ちを波立たせないか心配でした。
ですが、同じ大学の総合型選抜を受けた子の中で合格したのが娘だけだったこと、勉強も変わらず頑張っていることで、「頑張ってたもんね!次は自分も!」とみんなが受け止めてくれたことでデメリットにはなりませんでした。
逆に進路が決まってるから、相談にのって欲しい、とたくさんの友達から勉強やプライベートの相談、愚痴を聞く、などよろず相談員になっていました。みんなのために学校の雑用などは積極的にこなすつもりで。同窓会の幹事にもなりました。
指定校推薦で合格した子は、補習を強制されたり、成績が下がれば呼び出されて指導されたりしていたそうです。
推薦枠に入るのも大変なのに、ほぼ合格を保証されているせいか、厳しい目で見られてしまいます。
そういったデメリットがないのも総合型選抜の良かった点です。
総合型選抜のデメリットは、不合格の場合にあります。
併願先としてキープするつもりで総合型を受けて不合格だった人は、「時間の無駄だった」と後悔していると聞きました。結果として本命の国公立はレベルを下げなければならなかったそうです。滑り止めとして確保するための総合型選抜受験は、落ちたときのショックが大きいのでおすすめしません。
塾なし・ボランティアなし・部活の実績なしで総合型選抜に受かる人になった「まとめ」
今回の記事では、塾なし・ボランティアなし・部活の実績なし、という娘が総合型選抜で合格できた理由について書いてみました。
受かった方法として有効だったのは、
- オープンキャンパスに参加した
- はやめに熱望校を決め、学部・学科まで決めた
- 一般入試になっても合格できる勉強を続けた
- 通信教育や予備校の単発講座をピンポイントで活用した
この4点です。
誰にでもできることばかりです。
総合型選抜は、国公立・私立、偏差値などにかかわらず、今後ますます大学が入試方式として採用されると言われています。
また、総合型選抜に限らず、入試方式はさまざまです。
行きたい大学にどの入試方式があるか確認するだけでも、受験に勝つための大きな一歩になります。
まずは、心から行きたい大学を決めてみることからスタートしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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それでは、また!
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