こどもと友達のような関係でいることは悪いことでしょうか?
友達親子は、なんでも話せて、理想のように言われることもありますが、「共依存で危険」と評論家に指摘されたり、批判的な意見も多くですよね。
不安になる人もいるのではないでしょうか?
ただ、そんな意見も最新ではないものが多かったりします。
こんにちは、宇井えまです。
わたしも娘と仲が良く、ふざけあったりすることも日常です。
最近の友達親子事情は?また、気になる「友達親子」の良い面、悪い面についてまとめてみます。
こどもとの距離感に悩んでいる方は参考にしてみてください。
今どきの友達親子
ここで紹介する友達親子とは「友達とその子供」のことではなく、「友達のような親子」のことです。
「親が厳しくて」と言う子はいますが、昔ほど何から何まで厳しい親は減ったように思えます。
過去の価値観
結論をいえば、仲良し親子で悪いことはありません。
一時期、友達親子が話題になった頃は「姉妹のよう」「親友みたい」という話の流れから、お互いに依存……という結論になりやすい風潮がありました。
洋服を共有したり、どこへ行くにも親子いっしょ。
テレビで取り上げられる友達親子さんたちは、
「友達といるより、お母さん・娘といるほうが楽しい!」
と口をそろえていました。
ちょっと誇張されているイメージでしたね。
親子関係についてはその時代の特徴をふまえて議論されるから、あまりに「ガチな友達親子のイメージ」は、そろそろ古い価値観になっているように感じます。
変わる友達親子のイメージ
最近の友達親子事情はどうでしょう?
今は、仲良くしている姿がとても自然な親子をたくさんみかけます。
親と子の立場が、どっちが優位とかいうわけでもなく、ふつうに「仲の良い親子」という感じです。
べったりでもないけれど、たまには友達みたいに過ごすことも楽しいみたいな、ライトな「友達親子」が増えているのかもしれませんね。
今どきの友達親子とは?
ちなみに、ぼっち主婦のわたしは、娘につきあってもらって遊びに行くことも多いです。
自分の友達と出かけていた頃は、楽しさはもちろんありましたが、相手の顔色を見ることも多く、帰宅後にへとへとになっていることもありました。
娘の場合なら、興味ないことは興味がないと言ってくれるし、気を遣わずに楽しむことができます。
娘は娘で、親と友達とでは同じことをするにしても、違う楽しさがあると言っています。
どちらが楽しいと比べることではないかな
わたしもアラフィフですから、母娘で過ごす時間もそんなに長いわけではありません。
友達のような親子関係でいられるのも、一瞬だと思うと、逆に大事にしたい期間とも思えます。
友達親子になるのはいつから?
親子関係が友達のようになるのは、こどもが何歳くらいからでしょう?
早ければ、小学校高学年くらいにはそんな感じになっている親子もいたように感じます。
こどもが見かけも中身も大人に近づいてくるにしたがって、友達と話しているような感覚になりやすいです。
高校生くらいになると、ママ友親子と町なかで会っても「大きくなったねー」から「大人っぽくなったね~」と交わす言葉も変わってきます。
若いお母さんなら「お姉さん?」「友達?」というくらい若く見える人もたくさんいますよね。
見た目が大人になると、ぐっと関係性も変わってくる時期になります。
友達親子になりやすい親子の特徴は?
男の子よりは、女の子のこどもを持つ人のほうが友達親子になりやすいですよね。
ただ、高校生くらいの男の子でも仲良しな親子はとても増えているように感じます。
反抗期が過ぎてふつうに会話ができるようになるんですね。
最近の男の子はシュッとしててカッコいいから、一緒にランチや買い物も抵抗なくふつうに行ってくれるのはうらやましいですねー
きれいなママも多いからデートみたいに見えるよね
また、ひとりっ子だと、家庭内の話し相手が親だけになってしまうので、友達親子になりがちです。
子どもが女の子だけというパターンもありますよね。
女の子が2人いるお母さんで、三人姉妹のように見える人も多くありませんか?
また、お父さんが忙しいご家庭も、母子の仲が良くなりやすいですね。
友達親子のお父さんの立ち位置は、存在感がなさそうな印象ですが、基本的に忙しくて子育てはお母さんまかせの人が多そうです。我が家の場合、夫が陽キャで休みの日も予定が多いというのもあります。
友達親子のメリット
では、友達親子でいるメリットとはなんでしょう?
親と子双方のメリットについて考えてみましょう。
今でも理想の関係?
話しづらいよりは、話しやすいほうがいいのは、親子関係だって言えることですよね。
友達親子のメリットは、一緒に楽しめることがたくさんあることだと思いますが、いちばんのメリットは、悩みを必要以上に隠さずに話してくれることです。
彼氏ができたことも教えてくれました
彼氏、彼女ができたことを隠す子もたくさんいます。
こどもに付き合っている子がいることを人づてに聞いて心配、という話もよく聞きます。
よけいな心配しなくていいように、「教えてね」と伝えていたので、教えてくれたときに「良かったね~」と言えました。
また、本人だけでは解決できななかっただろうな、という悩みを相談されると、話しやすい関係を作っていて良かったな、と思うことがあります。
おもに進路や勉強の悩みについてでした。
特に受験についてはどうにもならなくなってからでは遅いもの。
親子関係が円滑なら、本心を聞き出すことができます。
子ども側のいちばん大きなメリットは、自分で抱え込まなくても、いつでも話ができる大人がいちばん近くにいることではないでしょうか。
ゆる友達親子
ガチの友達親子になってしまうと、確かに過去に言われていたように「親子共依存」のような心配もあります。
おすすめしたいのは「ゆる友達親子」でいること。
子どもとほど良い関係を保ちつつも、大事な教育的な指導やアドバイスなど、大人からの意見に耳を傾けてくれるように気をつけることは大事です。
あまりにも、お互いだけが大事すぎたり、盲目的に可愛がりすぎたりしたいた人は、こどもが大きくなるにつれて、「こどもが何を考えているかわからない」と悩んでいる人も多いです。
親の威厳は背中で表す
親だって失敗することや正しいことばかりとは限らないことは、こどももよくわかっています。
ふだんからの会話で、身の回りのうわさ話だけではなく、世間の大事なニュースなどについて話し合ったり、精神的に成熟しているからこそ言える意見など教えてあげることは、ある程度大きくなったこどもなら理解してくれます。
仕事を持つお母さんなら、愚痴をまじえてでも自分の仕事について話すのもいいですね。
わたしも仕事の愚痴から、やりがいについてまで話しています。
働くことの大変さも楽しさについて理解してくれて、将来のことも早くから考えるようになりました。
友達親子とはいえ、精神的に低い程度の話題ばかりでは、いつかこどもに呆れられることになりますよね。
友達親子のデメリット
デメリットが強調されがちな友達親子。
論文まであるくらいですから、深刻化する親子のパターンがあることも確かなのでしょう。
深刻的なデメリットばかりが取り上げられるので、友達親子の自覚がある人は「そこまで言わなくても……」と思いますよね。
深刻なデメリットをつくらないためには、いくつかのコツがあります。
ダメ出しに不安になる
友達親子はだめ!
気持ち悪い!
など頭ごなしに否定されると、凹みますし、不安になりますよね。
仲良し親子のつもりだったけど、もしかして、共依存なの?毒親なのかな?
そんなふうに思いつめてしまう人もいます。
行き過ぎに対して警鐘をならす意見は必要ですが、仲良しな親子を羨ましがる人もいます。
色々な意見に耳を傾けて、ただのやっかみのような言葉は、受け入れなくても大丈夫です。
こどもに仲のいい友達が少ないと感じたら、親と仲が良すぎるからと早合点してしまわないことも大事です。
たまたま、いま気の合う友達がいないことだって考えられますから。
反抗期がなかったと思ったら……
あまりにもべったりすぎると、こどもの気持ちに寄り添うことがなによりも大事になってしまいます。
寄り添うことばかりになってしまうと、どうなるか……
こどもの言うがままになってしまう親になってしまいますよね。
親がこどもの言いなりになるなら、こどもは反抗する必要もなくなります。
あなたのまわりに、ささいなことで学校の先生に抗議に行くお母さんがいませんでしたか?
- こどもが仲が良い子と同じクラスにしてほしいとお願いしていたのに、離された
- あまりに身の丈以上の受験校なのに、世間体を考えて受験させたい
こんなことで、クレームする人は、ほんとうにいます。
親子が方向が同じにむいているうちは、うまくいくのかもしれませんが、自分が年をとって、こどももいい大人になって衝突しあうことになったら……
大人になりすぎてからの反抗期は、深刻な親子関係になる危険性もあります。
ひとり立ちが遅れる?
実家の居心地が良すぎて、なかなかひとり立ちできなくなるのでは?という心配もありますよね。
親とのお出かけは、お小遣いを使わずに楽しめる!という打算もなくはないはずです。
仲良し親子なら、ついつい、お財布がゆるみがちになるもの。
お金の大切さを教えることは忘れてはいけませんよね。
我が家ではお買い物にでかけるときは「お財布持った?」と聞いています。
なかなか手ごわいです……
ほど良く友達親子でいるための秘訣
こどもとうまくいっていない、そんな悩みも耳にします。
こどもが大きくなると、なかなか歩み寄ろうとしてもうまくいかないものです。
友達や彼氏・彼女が優先になっても、しかたありません。
それも成長のあかしですよね。
無理にこどもに合わせようとするよりも、お弁当に好きなものをいれたり、疲れていそうならあたたかい飲み物を入れてあげたり、小さな心遣いからはじめてみるのもいいかもしれません。
【まとめ】親子は友達ではないけれど
親子は親子、友達ではないことはわかっている人がほとんどですよね。
立ち入りすぎない距離感で、こどもの成長を見守りたいと思うのが本音のはずです。
親とべったりではなく、たくさんの友達に恵まれることを望んでいますよね。
でも、親子が仲良くすることは家庭にとって、けっして悪いことではありません。
こどもとの時間も一瞬で過ぎていきます。
親子で楽しい思い出を残すのも、親の役目なのではないでしょうか。
共依存ではなくて、ひとつでも何か楽しいことを「共感」できる親子になりたいですね。
こどもとの距離感に悩んでいる方の参考になればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また!
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